ストックイラストmemo

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2020年から始めたストックイラストに関する記録

【ストックイラスト 】作品の出来をチェックする8つの方法|SI備忘録

【「SI(ストックイラスト)備忘録」ではストックイラストを作成・投稿する中で考えたこと・気づいたことをメモしてます。】

 

今回のテーマは「制作した作品の出来をチェックする方法」

ここでいう「出来」は「色、形、サイズ、バランス」などのことで、孤立点やオープンパスなど投稿時にチェックされる品質の話ではないです。

 

代表的な方法としては左右反転して確認するなど。

全部毎回行なっているわけではないですが、実際に自身で利用してる方法を8個ほど挙げました。

 

ほぼマストで利用してるのは「左右反転、時間を置く、サイズ拡大、白黒で確認」の4つです。

 

▼ 作品の出来をチェックする8つの方法 (星は利用頻度とお勧め度)▼ 

  • 左右(上下)反転して確認【★★★】
  • 一旦寝かせる・時間を置く【★★★】
  • 他のプロのイラストを見て、もう一度自分のイラストを見てみる【★★】
  • サイズ感を変える。拡大して確認する【★★★】
  • 白黒にして色の濃度だけで色のバランスを確認【★★★】
  • スマホで見たり、印刷したり、違う媒体で見てみる【★】
  • 素材を実際のwebサイトのスクショ等に配置してみる【★】
  • メガネを外して見てみる(近眼限定ですが)【★★】

作品の出来をチェックする8つの方法 

作品を左右(上下)反転して確認【★★★】

絵の確認方法として一番ポピュラーかもしれません。

紙だと光に透かして見たり、ベクターイラレ)の場合は「変形」で反転します。

 

これは主に形・フォルムのバランスを確認し、人物イラストでよく使われる手法だと思います。

個人的に発見だったのは背景やフレーム素材など人物イラスト以外でもすごく有効で、人物以外も必ず反転して確認します。

 

人物は左右のみ、人物以外は基本左右、時々上下・上下左右でも試します。

 

 一旦寝かせる・時間を置く【★★★】

これもポピュラーな方法。

あんなに良い出来だと思ったものが一晩置いただけで「あれ?こんな感じだったっけ?」と悪い意味で見違えることがあります。

 

そこまでの「ギャップ」は経験とともに軽減してくると思いますが、微妙な違和感やミスに気づきやすい一番お手軽で有効な手段の一つです。

問題なさそうでも最低1日は寝かせるようにしてます。

 

他のプロのイラストを見て、もう一度自分のイラストを見てみる【★★】

これも「 一旦寝かせる・時間を置く」と同じような効果が見込める方法。

一旦、主観から離れて「客観的な目」にリセットできます。

 

他のプロの作品というのはピンタレストとか作品集とか何でもいいです。

個人的にこれをすると「自分の作品は色合いが薄いしメリハリが甘いな」と気付くことがあって、プロはやはり「色」の作りが確かだなとよく思わされます。

 

サイズ感を変える。拡大して確認する【★★★】

これはある種ストック特有の部分もあります。

 

ストックの場合、最終的な投稿サイズは制作サイズよりだいぶ大きくなるはずです。

イラストacで推奨横幅サイズが1600px、その他有料ストックで5000pxなど。

 

すると制作してる時のサイズでは気づかなかったアラや違和感に気付くことがあります。(私の場合、人物イラストで起こりやすい)

 

そのため、投稿段階で初めて拡大するのではなく、制作の途中段階でも一旦サイズを拡大して確認するようにしてます。

制作サイズで問題ない場合、逆に縮小してアラや違和感を感じることは通常ないはずです。より目立たなくなるので。

 

白黒にして色の濃度だけで色のバランスを確認【★★】

これは主に色合いに関して、濃さ、メリハリ、バランスを確認する目的です。

白黒にする方法は色々あるかもしれませんが、私の場合イラレの「色相」という機能を使います。

 

アートボード と同じサイズの「塗り:黒000000」のオブジェクトを作って、それを制作物より上に配置。そして、その黒いオブジェクトのアピアランス属性を「色相」にすると、下のレイヤーの制作物の色が全てモノクロに見えるようにできます。

 

カラバリ展開する際は、各素材のモノクロにした時の濃度の見え方を近づけると色は異なっても統一感を持たせることができます。

 

スマホで見たり、印刷したり、違う媒体で見てみる【★★】

これも目的の一つは見方を変えることで「フラットな目」にすることです。

PCでも単純に立って一歩二歩下がって液晶を見てみるのも有効だと思います。

 

先ほど「縮小してアラや違和感に気付くことはない」と書きましたが、小さなスマホで確認する理由は素材が実機ではどう見えるか確認するためです。(主にスマホで利用することを想定した素材の場合)

 

例えばオブジェクトが小さくなっても認識できるか?や文字が読めるかどうか?など。

 

この確認は手間ですし毎回はしません。

ただ、「この素材はスマホサイズで見たら何か分からなそう」というストック作品を見かけることがあるので、色々な媒体の利用のされ方を意識しておきたいと思ってます。なかなか完璧に予測するのは難しいですが。

 

素材を実際のwebサイトのスクショ等に配置してみる【★】

例えば、ストック素材サイトの検索一覧画面のスクショを撮って、掲載作品の一つに自作品を配置して見え方を確認してみる、ということです。

 

次のような点をチェックできます。

  • 他の沢山の作品の中でも十分目につきやすいか(色が薄すぎて埋もれてないか)
  • 小さなサムネイル画像でもどんなイラストか分かりやすいか
  • 余白の印象が窮屈など、見栄えに問題ないか

他にも例えば、「女性×ダイエット」がテーマの素材なら実際の女性用ダイエット商品のWebサイトのスクショ画像に配置してみると、色々と気づけることがあると思います。

 

これも毎作品必ずというより、迷った時にこういう方法もあると知っておくと一つの判断材料にできます。

 

メガネを外して見てみる(近眼限定ですが)【★★】

目的は「モノクロで見る」のと近いです。

メガネを外してあえて全体をぼやかして見ることで、色や形のバランスが分かりやすくなる、ような気がします。

 

コレは私自身はちょくちょくやるのですが、あまり聞いたことないですし、そもそも近眼じゃないとできなそうなので、一応紹介です。